毎日仕事終わりに乗り換え駅を通過する特急電車に飛び込んでしまいそうと思い続け、早くも2ヶ月が経った。
飛び込みたいのではなくて、足が勝手に動いてしまうのである。
意図的に止めた足
見上げれば巨大な「貸広告」の広告が、正面には昭和97年のネオンサイン街が…
頭の中には巨大なクエスチョンマークが、耳には毎日10回は聞いている音楽が…
自殺する気力も元気も怒りもなくなり、すっかり去勢されてしまったような僕は、今日もただつらいつらいと生きていくだけである。
昨日もうまくいかなかった。今日は微妙だった。明日もよくはならないだろう。
ああ、うとうとしていた
LED?LCD?
目の前の案内を見て焦ってしまう。
もう、うまくいかなくてもいい。生きる屍は間違って赤羽で降りてしまう。
発達障害26号、今日も死んだ顔でポンコツロボットとなるのである。
電車の窓にはポンコツロボットが写っていて、よく見たらボタンを掛け違えている。アー発達障害。
どうせなら楽しく生きるべきだった。ニコニコして笑顔だけが取り柄だと言われるような人生にすべきだった。
楽しいって何?
久しく感じていない感情を思い出せなくなる。1人でいるのも人といるのも楽しくない。
今日も諸行無常の響きあり。僕は他人の盛者必衰の理を楽しみにするのである。
平家物語の冒頭は非常によくできている。この韻律は非常に覚えやすい。
中学の時に必死に覚えてよかったことである。
僕の住むポンコツシティは田舎なので、星がよく見える。僕は、小さいころおもちゃもゲームも与えてもらえなかったので、宇宙の図鑑は端から端まで暗記した。しかし、空を見上げてもいったいどの星がベテルギウスで、どの星がデネブで、どの星がアルタイルかすらわからなかった。
ベテルギウスが赤色巨星であることを知っていても役に立ったことはない。
ならいっそベテルギウスなど超新星爆発を起こしてもいいんじゃないか。ベテルギウスには惑星系も知的生命体もないだろうから、夜空の星が一個消えたって構わない。
ハァーwゆうううううううううううつ
母の誕生日があった。
母親はよく小さい私を戸塚ヨットスクールに入れるだの、児童相談所に預けるだの脅しをかけてきた。
しかしその、それが異常だったと気づくまでには20年かかった。
いい母親ですよ。僕を発達障害に産んで、おもちゃも捨てて、封印して、脅しをかけて、2日にいっぺんは大泣きさせられて、感謝しております。
さて、今日の夜ご飯は何にしようかな。
自炊もし続けていると飽きてくるのだ。Twitterには自分へのメッセージがあった。「ピーマンの肉詰めといんげんの肉巻きを練習しろ」
どっちも微妙に作んのめんどいんよな〜
いい人生になりそうです。まだ首は吊らないでおきましょう。
僕には明日のご飯と一台のバイクとローンのない中古マンションがある。