しこるねこ

僕はオナニーが趣味である。

普段趣味はなんですかと聞かれた時一番困るのだ。何故なら人生で一番続いて行ってきたことがそれしかないからだ。

いつも旅行っすかね〜とか、海外の番組を見ることっすかね〜とか言って誤魔化している。

 

とはいえマスターベーションというものは私の人生を支えてきた。私のなかでは世紀の大発見であった。性器だけに。人生でこれをしなかったのはたった3年間しかなかった。4歳のはじめ、これを覚えてしまってからは最早脳内麻薬の虜であった。絶対にやめられない。俺はこの虚無感に襲われる気持ち良さを味わいたいがために多くの時間(場合によっては1日5時間かけることもあった)を犠牲にしてきた。

 

大学受験直前の一番大切な時期にもストレスが極まって1日5回はしていた。とはいえ、ひょんなことから自分が受けている大学の中で最難関級の大学に合格したので結果オーライ。したいときに訪れる驚異的な集中力でおそらく合格できたのであろう。

 

オーガズムの瞬間に分泌される脳内麻薬は素晴らしい。日本で唯一許された麻薬だとも思っている。あの快楽を味わってる瞬間だけは嫌なこともストレスも全て忘れるのだ。

酒も好きじゃないしタバコも吸わない。その分全てが自らのハンドジョブに費やされてきた。セルフプレジャーは無料である。一応は危険性もない。コスパがいい。セックスと違って気を遣う必要もない。

 

とはいえ、リスクが全くないわけではない。終了後の虚無感というのはまったくもって味わいたいものではない。これを克服していた時期もあったが、やっぱりメランコリーな私は時間を費やしたとか、寝る時間を削ってしまったとか考える。副交感神経の作用によって勃起した後、射精時には極度の緊張状態で作用する交感神経が発動することにより疲れがどっと襲ってくるのだ。

 

とはいっても、手淫にもう20年近く助けられているわけだが、その気持ち良さに感謝し、おちんちんちゃんという名前もつけ、時には性器にリボンをかけたりしたこともある。

 

ちなみに、受験期のたゆまぬ努力によって乳首も開発された。ただしアナルはだめだ。ちゃんとだしとかんと漏らしてしまうぞ。何とは言わないが。

 

そう考えると俺は自分の性器に過労を強いているかもしれない。これからもよろしくな。俺のJack。

さて、仕事をはじめてからシコる気がなくなってしまった。鬱病かな?(単純)