破壊

感情よ落ち着け!!!

 

僕は資格勉強中ですが集中力が続かないので、微塵も進まずブログを書いています。

 

脳内に「怪文書」が浮かんできては沈んでいくのです。

 

今すぐにでも破壊してしまいたい!住宅街を、ガードレールの下に生えた苔を、次の駅までしか行かない私鉄の急行電車を、業務スーパーを、メガドンキホーテを、工場街を!

 

そして破壊が起こった廃墟の街をバイクで走るのです。

 

僕のATのSUVバイクは砂利のようにぼろぼろなアスファルトの旧道を爆走し、県警に追われます。

いや、この無人の矛盾の街には県警なんていませんでした。

 

バイオハザードの映画のように瓦礫で荒廃した街並みをバイクで爆走すれば、きっと楽しいでしょう。

 

東京都は二段階右折しなきゃいけないから、念のため三段階ぐらいかけて右折しておけば完璧。ある知人は、二段階右折を避けるため常に左折をしていました。

 

 

さて、今回の旅のお供は原付でないので二段階右折を気にする必要はありません。

そもそも県警はいなかったことをまた忘れていた。「さっき言ったでしょ?」「申し訳ございません!」仕事ならすぐ謝っているところだ。

破壊された街には仕事もなし。自由!

 

 

こっそり西友の跡地に潜入し、皆様のお墨付きシリーズを買う。

壁にあいた穴からうっすら光が入ってくる。

僕は偉いので破壊が起きた後の無人の街でも物を盗まず金を置いて行っている。えらいね!

 

 

そんなことをしていると、暑かった昼が終わり、星が出る夜になる。

食事をとり、バイク爆走の時間となります。

 

 

僕のバイクは時速110kmまでは出せる車検不要の150ccバイクだ。

この人のいない世界で車検切れに怯えることはない。

 

脳内では爆音で美人歌手が歌う歌が流れ、気分は最高に。

「俺はイケイケ元営業マン!」と叫び、野良犬を驚かす。と同時に飛び出してくる野犬に驚かされる。きっと誰かに飼われていたものだろう。誰もいないから叫んでも熱唱しても怒られない。

 

時速100kmで走るバイクにクラクションを鳴らしまくり、無人の街を山に向かって、ただひたすら。

 

濁った川に壊れかけの橋。ネズミが走る道路。

 

ああ、この街にいたであろう好きだった人はどうなってしまっただろうか。

僕も含めて死んでしまったのかもしれない。

この瓦礫の山に煙が立ち、鼻につく臭いがところどころ立ち込めている。これが地獄か。

 

いや、人がいないので天国かもしれない。僕と僕を追いかける県警以外誰もいないのだ。
ガタガタの道路には幾何学模様が残り、50と書かれるも虚しい。僕は倍速で早送りされている!

 

人口9万人の都市は、たちまち無くなってしまいました。

 

 

破壊されてしまっては、僕の夢である明日のご飯も保証されていないし家もないし、TENGA eggなんかもないし、あるのは僕のバイクだけです。

 

 

ガソリンはどうするんですかね。破壊されてしまったのだから、狩猟と採集の生活でしたね…。

 

明日は潰れたメガドン・キホーテに潜入しよう。

 

明日どうなるかもわからない人生を、バイクを飛ばして気を紛らわすのです。

 

チープな妄想を久しぶりにしてしまいました。

 

資格のことは忘れてしまいました。通知は何も来ていません。アクセス数はのびません。人には愛されません。滋賀県には琵琶湖以外ありません。

 

破壊した街を彷徨う妄想をしている理由を知っている人は二人といないでしょう。

 

そんなことを考えていると、全てを破壊したくなるのです。

 

シンゴジラでもみることにします。