恐怖政治は効率がいい

朝 様々な病原菌やウィルスを蔓延させそうな満員電車に乗って列車の始発駅にやってきた。今日も鼻の奥が違和感があるのを、風邪だろうか、一過性のものだろうかと心配になったが、それを気にせず、いつものTwitter狩猟と採集作戦を開始し、ひとしきりツイートをリツイートする。

 

やってきた始発電車のドアが空いた瞬間、椅子取りゲームを開始した。今日の相手は40代OLである。私はOLになどなりたくない。しかし、女性が労働しなくてもいい時代は既に終わっていた。免疫力のなく身体の弱く低年収で10時間労働してメンタルが死にかけの僕より、40代になっても労働を続けられる彼女は弱者ではないだろうから、絶対に席は明け渡さない。(もちろん身体の不自由な人、妊婦、子供には仏の顔をして席を譲る)始発電車は20分に一本しかない。社会は殺し合いである。椅子取りゲームでは絶対に負けない。ロングシートの端を確保できた。僕はもう椅子取りゲーム選手五年目である。ロングシートの端を確保できれば社会の恥である。

 

 

無事席を確保すると、ブログを書き始めた。お題だけ残してあったものは「恐怖政治は効率がいい」である。

ふと、まとめるのが難しい人たちをまとめるには恐怖政治というものが有効であったと思い出す。

 

ここまで書いた時、中心の駅に着く。前に立っているのはルイズヴィトンのカバンを持つ女性。ルイビトンの財布を燃やす動画があるのを見て心の中でニヤニヤし、またブログを書く。ここまでで600文字にいきそうだ。僕のブログは平均1300文字。そろそろ折り返し地点であった。

 

そういえば毎日10時間以上働いていると死にたい気持ちなどというものもだんだんとなくなってきて、かえって不幸せさは感じなくなっていた。

労働万歳!ロドンマンセー!ラオドンワンスイ!

しかし発狂自殺川は今日も僕を呼んでいる気がする。でも、僕はもう発狂自殺川を見ても何も感じない。この川は僕を殺してくれない。

 

県庁所在地の一級河川、発狂自殺川は今日もブルーの水面を輝かせながら、穏やかにゆっくりとした速度で流れていた。

発狂自殺川にも素敵な名前がついているが、昔は度々洪水を起こしたようだ。今度嵐が来た時にでも飛び込んでみようか。いや、今はもうどうでもいい。僕は夢を見ているような心地で、すこし心だけが宙を浮いているような感じがしている。f:id:toma3_ra:20200225105412j:image

 

さあ、今日も怒鳴られ詰められ、ミスをした自分に嫌気を感じ、成績は悪く終わってしまう。

僕は中学の部活で長をやった時、恐怖政治を強いて歴代最高の部活にした自負がある。恐怖政治は効率がよかった。でも、これからは僕は後輩にはゆるく、お客様へのサービスはしっかり、できることは褒め、いけないことはきっちりと指導していきたい。人を恨むことなく、妬むこともなく、人の悪口を言わずに仕事をしたい。

そう発狂自殺川を見ながら思った次第である。

ここにこうネガティヴなことを書くことで精神を落ち着けられている。お読みいただいている方にはつまらない内容だろうが、一つの日記として、見返すと色々を思い出せるようになってきた。

自殺まで25日。